ファミリービジネス・マネジメントに〈みずほ〉が取り組む背景
事業承継は多くの企業にとって重要な課題となっており、特にファミリービジネスにおいては経営の持続性が問われます。〈みずほ〉では、親族外承継の一般化という現状に対応し、お客様の課題を解決するために、ファミリービジネス・マネジメントというフレームワークで支援に注力しています。包括的なコンサルティングサービスの提供により、お客様の独自性を尊重しつつ、円滑な世代交代と持続的成長を支援しています。

ファミリービジネス総論〜ファミリービジネスの強みと課題〜
ファミリービジネスの持続的な発展には、ファミリービジネスの構成要素である所有、経営、一族のバランスがポイントです。ファミリービジネスは、所有と経営が一体化することで高いパフォーマンスを発揮しており、長期的視点での経営が鍵であるとされます。一方、世代交代に伴う経営権の移行や株式の分散、ガバナンスの強化といった課題も浮上します。これらの課題にどのように対処していくかが重要です。
ファミリービジネス・マネジメントにおけるファミリーガバナンス
ファミリーガバナンスは、家族間の良好な関係を維持しつつ、ビジネスの持続的成長を促進するための重要な取り組みです。具体的には、家訓やファミリー憲章、定期的なファミリー会議を活用してファミリーガバナンスの向上に取り組みます。これにより、ファミリー内の規範や価値観を明文化し、ファミリー全体で共有することが可能となります。
〈みずほ〉では、お客様の歴史や想いといった非財務価値からのアプローチと、株式やファミリーの資産といった財務的なアプローチの両面から取り組むことで、ファミリーガバナンスの実効性が向上すると考えており、なかでも特に信託の活用は有効と考えています。
政府の中堅企業政策で注目を集めるファミリービジネスのガバナンス
政府は、2024年を「中堅企業元年」と位置付け、中堅企業の成長支援に取り組んでいます。中堅企業は経済の中核を担う存在であり、その成長とガバナンスの強化が日本経済全体に与える影響は大きいと考えているようです。
政府の中堅企業成長ビジョン策定に向けた作業部会では、中堅企業にファミリービジネスが多い点をとらえて、ファミリーガバナンスの重要性について有識者による議論がされているようです。2025年は「ファミリーガバナス元年」と取り上げる報道もあり、今後、中堅企業の成長にむけて、ファミリーガバナンスがどのように取り上げられ、政策に反映されていくか注目されます。
みずほ信託銀行
企業のサステナブルな発展を支えるために 未来を照らすファミリービジネス・マネジメント
https://www.mizuho-tb.co.jp/sustainability/article/20240129/index.html