本研究会は、ファミリービジネス(同族企業)に関する調査・研究活動を行い、中小企業診断士として必要な中小企業支援力の蓄積と共有化を図ることを目的とし、2016年に設立されました。

日本では、同族企業とも言われるファミリービジネスに対し、あまり印象がよくないかもしれません。しかしながら、創業100年を迎える長寿企業が極めて多く、全世界の35%を占めるほどであり、その多数がファミリービジネスです。海外でのファミリービジネスは、地域経済への貢献などに誇りや自覚を持って運営されているため、我々日本人が驚くほど高い評価がされており、中国やASEAN諸国から日本へ、学びに来るほどです。
それを受け、わが国でもファミリービジネスへの関心も高まりつつあり、学術的な研究も進んできています。その一方で少子高齢化や事業承継の難しさ、「お家騒動」などから廃業に迫られるファミリービジネスも増えており、日本の産業基盤を損なう可能性も指摘されています。中小企業診断士が支援する先も、そのほとんどがファミリービジネスです。

ファミリービジネスを支援するにあたり必要な支援力を高めていくことが、当研究会の目的です。「ファミリービジネスを支援したい」「ファミリービジネスを勉強してみたい」という方々の入会を歓迎いたします!

活動の目的

  1. ファミリービジネスを支援する多様な知見、技術等の修得とともそれらを担える人材の育成
  2. 特にファミリービジネスにおける事業承継・ガバナンスを担える人材育成(所有と経営の一致に留意した)
  3. ファミリービジネス特有のファミリー内のガバナンスを理解し、事業継続発展を支援すること
  4. 他団体との協業等により本研究会における活動の幅を広げる
  5. ファミリービジネスに関する諸団体、大学、金融機関との連携

上記を目的として、ファミリービジネスに関する調査・研究を行い、中小企業診断士としての実際の支援力の強化につなげられるような活動にしたいと心がけています。具体的には、ファミリービジネスのCFO的存在になることを念頭に置き、ファイナンス、マーケティング、ガバナンス、資産承継、不動産・保険などいろいろな角度からの知見を培うことを目的としています。月に1度開催している定例会では、ファミリービジネスの各種専門家をお招きしての講義いただいたり、会員に研究の発表もしてもらったりします。
定例会の詳細及び入会案内につきましてはこちらのページをご覧ください。

アクセス

ファミリービジネス研究会 中央支部事務所
〒103-0012
東京都中央区日本橋堀留町1-11-5
日本橋吉泉ビル402号